山手線はラッシュ時減便 相模線E131系に統一 JR東日本ダイヤ改正 大崎に「湘南」停車

JR東日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、山手線・東海道線系統では運転本数の見直し、特急列車の運転体系変更などを計画しています。

相模線に投入されるJR東日本E131系500番台電車(しろかね/写真AC)
相模線に投入されるJR東日本E131系500番台電車(しろかね/写真AC)

2021年3月13日のダイヤ改正で登場した特急「湘南」は、今度のダイヤ改正で運転区間延長や停車駅追加など利便性の向上が図られます。朝の小田原駅発「湘南」のうち唯一、品川駅行として運転している「湘南6号」は、改正により運転区間が東京駅(7:56着)まで延長されます。また、帰宅時間帯は新宿駅18:25発の「湘南21号」小田原駅行が新たに設けられます。併せて、新宿駅を発着する「湘南」5本はすべて大崎駅に新たに停車するようになり、大崎エリアへの通勤需要に応えます(運転時刻は下表を参照)。

一方、新宿駅21:30発の特急「湘南23号」は運転が取り止められるほか、東京駅23:00発「湘南17号」は臨時列車に変更となります。また、「湘南10・11号」は編成両数が14両から9両に減車されます。

特急関係ではそのほか、新宿駅・池袋駅に乗り入れる特急「踊り子5・18号」は平日の運転がなくなり、土休日のみ臨時列車として運転します。なお、最繁忙期や連休の谷間など、利用が多く見込まれる平日は東京駅〜伊豆急下田駅間の臨時列車として運転するとのことです。

南武線では、土休日ダイヤで快速電車の運転時間帯が拡大、利便性向上が図られます。ダイヤ改正以降、下り立川駅方面は川崎駅発9時〜16時台、上り川崎駅方面は立川駅発9時〜15時台に快速電車が設定されます(運転時刻は下表を参照)。

【図表で解説】JR東日本 2022年3月12日(土)ダイヤ改正 山手線・東海道線系統の改正概要

今回のダイヤ改正では首都圏の各路線において、利用状況に合わせるかたちで運転本数の見直しが行われます。

朝通勤時間帯の山手線は、最も運転本数が多い1時間に外回りで21本、内回りで22本の列車が運転されていますが、ダイヤ改正後は外回り18本、内回り20本へと減便されます。山手線は昼間および夕〜夜時間帯も含めて運転本数が見直されます。そのほか、東海道線・横須賀線では朝通勤時間帯と夕〜夜時間帯、南武線・横浜線では朝通勤時間帯における本数削減が予定されています(詳細は上表を参照)。

新型車両の投入も進められます。横須賀線にはE235系(1000番台)車両の増備が進められ、従来型のE217系と比べて車内空間の快適性が向上します。相模線はE131系(500番台)による205系の置き換えが完了し、茅ケ崎駅〜橋本駅間の全列車でワンマン運転が開始します。また、朝夕時間帯に実施されている横浜線八王子駅までの直通運転(1日あたり12本)はすべて取り止められます。